後回し人間

先日、うちの寮である問題を抱えました。寮から出る音が近隣住民に迷惑をかけている、との苦情があったためです。この問題に迅速に対処した友人の行動が素晴らしかったので、書き残しておきたいと思い、記事を書いています。

 

彼は朝まだ寝ているところを起こされ、とある事情を聞きました。そしてその後、今後の行動を決定しましたが、まず驚いたのは彼の意思決定の早さでした。

 

「これはこういう問題ですね、この部分は誰々にきかないといけない」

「こちらに関しては、これならこうですが今回はこうなので今夜まで待って、それでもこれこれなら動きます」

と、情報を入れた瞬間に答えがはじきだされる、まるで電卓のようだった。

 

これは一重に、自分の中に基準を持っているからであり、何パターンかの出来事を想定しているからでしょう。

麻雀プロの桜井さんも言っています。

ツモったら1秒以内に牌をきります。それで、他では1時間かかる半荘を15分程度で終えてしまうのです。なぜこんなことができるのかと言えば、それは先を読みながら常に次の行動を準備しているためです。

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その後、彼は「こういうことは先延ばしにするとマズいんで、すぐ行ってきます」と行動し、その日の夜には既にキーパーソン数人を集めて会議を行った。この早さで仕事ができる人は、果たして100人中何人いるだろうか。

 

少なくとも、格好悪いけど、自分はできていないんだなぁ。

 

後回しというのは、借金のようなものです。今できることを、後回しにすればするほど、複利式にめんどうくささが増えていく。必要なマンパワーが増えていく。このことを私は恥ずかしいけれど日常から実感してます。

 

借金というものは、事業を成功させるとか、月末に給料が入るまでとか、そういった返せるアテがないと返せるわけがないものです。行動も同じでしょう。特に月末の給料、といったものに近いと思います。今、月々の給料でやりくりできていない人が、借金をしたところで返せるわけがありません。それと同じで、今行動をとれない自分が、将来行動をとれるわけがない。しかも、その行動の難易度はどんどんあがっていってしまうものです。

 

反対に言えば、後回しにしないことが日々の生活をクリアにし、ツキを回すのだろうと思います。

 

です。