サマーインターンに参加しない人がやるべきことを1つだけ書いていく

時給1000円のバイトと、時給800円のバイト。アルバイト内容が同じなら、どちらを選びますか?

「もちろん1000円です!」はい、正解です。時給で200円の差があれば学生にとっては大きな収入です。アイス買えます。

 

では次に、

サマーインターンと、ボランティアや留学。さて、あなたはどちらを選びますか?

夏を犠牲にしてまでサマーインターンに参加すべきか

周囲の就活生から、

「質問です。夏に、他にやりたいことがあるのに、サマーインターンに参加する必要はありますか?」と、よく訊かれます。すごく多いです、そういう人。そして私は基本的に「今の活動を優先すべき」と伝えます。

 今の活動が、自分のアイデンティティだからね。今の活動ってやりたくてやってるわけで、就活って基本不安からしかやろうって思わない訳で。不安からやるものなんて、健康志向だったり、美容だったり、ビジネスの根本になっているわけです(多少偏見ある)。

就活だって留学だって、自分の成長の一環。大きな流れを断ち切って、小さな流れに注力することなんてつまらないこと。就活という短期的な目標のために、自分の長期的に大事にしたいこと(≒ライフワーク)を殺すべきではないでしょう。

 「もちろん活動を止めたくはない。でも、就活に不都合がないかどうかを知りたいんですよ。早く教えろよ。」という心の叫びがきこえましたが、ちょっと待ってください。

数値化できるものの比較なら簡単です。先ほどの例で、時給で比較できるなら誰でも800円より1000円を選びます。しかし一方で、数値化できないもの同士の比較は難しい。

 

で、どうするか。

知らなければ、比較のしようがないのです。

なので結論から言えば、今までの活動を中止するのではなく、それに加えて1つ就活の行動を起こすこと。"何か1つ"とは、合同説明会やサマーインターン説明会に1度でいいから顔を出してみるということです。要は、温度感を感じておくのが大切なのです

 

「なんだこいつ、こんなことやってるのか。これはまずいな。冬からがんばろう」これでOK。

 「なんじゃこりゃ?こんなんでサマーインターン行って威張ってるのか。大したことないな」これでOK。 

双方あり得ます。

 

「優先するのは結局どっち?」とも思えるかもしれませんが、これは実行可能なプランですから、文武両道だと思ってやってみてください。何か1つでもいいのです。サマーインターンを“やりこむ”必要はありません。合同説明会やサマーインターン説明会に1度でいいから顔を出してみる。説明会ならば、毎日のように日程があるはずです。

夏にかけて、何かしらの行動をとった方が、必ず12月以降のためになります。

夏に就活生・社会人と話をして、温度を感じておく。もしくは同期の就活生と話をしてみて、レベルの高い低いを把握しておく。このちょっとした手間が、自分が活動に打ち込むにあたって「安心感」を生む重要なプロセスです。

※外銀や外コン・商社に行きたい人はサマーインターン全部受けてください。ちっちゃいとこのは行かなくていいです。残っている、ESがっつり書かせられて実践型のインターン行ってください。じゃないと後悔します。

※そもそも外銀とか外コンとか行く人は、夏の時点で「やった方がいいのかなぁ…」とか思いません。やった方がいい、くらいに考えてる人は、インターンよりも自分の活動優先させたらいいですよ、ってことです。ESなり面接なり労力かかる上に、お呼びじゃない場合が多いので、結局夏の期間無駄にします。

戦国時代、負ける人間の共通点 

先日、教師である林修氏のvs不良の授業をTVで見る機会があったのですが、彼が歴史書を読んだり自分の人生の中で学んだ、負ける人間の共通点について言及されていました。

「歴史の本読んでて、負けるヤツには共通点を見つけた。1つは、情報不足。これだけの資金で勝てるのか?この人数でやって勝てるのか?そこを把握していない。2つ、俺はできるよっていう慢心。3つ、これでいいはずだっていう思い込み。」

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まさに、就職活動も同じだと思いました。

就活も、就活生同士の戦いなわけです。この戦いに勝つためには、負ける戦いをしなければいい(当たり前ですね)。そのために必要なのは情報収集です。

  • 自分にはどの程度の力があって、
  • ターゲットとする企業との差はどれだけで、
  • 周囲の就活生とのレベルの違いはどの程度あるのか。

就活を始める前は、どんな業界があるのかさえ分かりません。どんな職種があるのかさえ分かりません。そこに対して1歩踏み出しておいて、夏の自分の活動に専念する。これでいいんじゃないかと思うんですね。

 

負けて学ぶ

戦国時代の戦と就職活動が違うのは「負けても死なない」点です。つまり、負けて学べるわけです。

個人的な話をすれば、私は6月の段階では、外コンや外銀に受かるための英語力・アピール力・面接力全てが足りませんでした。

「あなたを表す漢字を1文字ずつ、3個で表してください」と言われたけど、ちんぷんかんぷんだった。はぁ?それでどうしたらいいの?って思った。それで「どう答えればいいんですか?」と逆に質問する体たらく。今となっては問題外で、そのときの面接官の方の苦笑いにも共感できるわけだけど、そうやって負けて学んだからこそ、コンサルや周囲の就活生のレベルの高さを肌感で知れたと思っています。

 

最初の問いに戻りますが、「サマーインターンに参加しなかった」からと言って「人生に失敗する」わけではありません。

もちろん就活という枠組みからみれば「夏から始めた就活生に差をつけられる」ことは確実です。しかし、人生の枠組みでは「就活の動き出しが遅いから」といって後悔することはありません。むしろ、自分のやりたいことをやれない方が後悔します。就活なんて、なんとなく参加したよー、くらいでいいんです夏は。

とはいえ、とはいえですよ。夏の雰囲気を最低限知らないと巻き返しすらできにくい状況になるので、何かしらのアクションを取ってくださいと。そういうことです。

夏のボランティア、留学、がんばってくださいな。そっちの方が人生の近道ですよ。

就活にあんまり求めるもんじゃありません。