”採用基準”から学ぶ「グループワークの評価基準」
グループワーク(GW)・グループディスカッション(GD)に対する考察をしてみる。
GDの評価ポイントは“チームの利益最大化に対する貢献度合”。
なんとなく誰もが分かっていること、かもしれません。ただ、「なんとなくわかる」と「明確に意識している」では全然違う。
利益最大化に対する貢献ってのは簡単に言うとリーダーシップですが、リーダーシップは仕切ることではありません。
リーダーシップにも2通りあって、全体最適を考えている人のと考えていない人です。
伊賀泰代さんの“採用基準”より抜粋
「 メンバー全員が強いリーダーシップをもっていたら、チーム全体としてはうまく動かないのではないか」といった質問をされます。
「船頭多くして船山に登る」ということわざがありますが、ここにおける船頭は、リーダーではありません。ここでの船頭とは、ただ単に「自分の主張を押し切ろうとする強引な人」であり、そんな人間が多ければチームの成果は出ないことは間違いありません。
船の目的は海にこぎ出し魚をとることor目的地までたどり着くことのいずれかです。もし彼らがリーダーシップをもっていれば、たとえ1人1人がさまざまに異なる自説を持っていても、それらの意見は「成果達成のためにどの意見が最も役に立つか」という話し合いの中で取捨選択されるはずです。
リーダーシップのある人は、「成果を出すこと」を「自説が採用されること」よりも優先します。だから全員にリーダーシップがあれば、船は山に登らず、海に向かうはずなのです。
つまりリーダーシップというのは、自分の意見に他人を従わせることでもなんでもなく、チームとしての利益最大化を目指す人だと。
GDでいえば、自分の役回りをよく考えることがGD通過への近道。
参加者の中には色んな人がいますよね
- 雰囲気作るのがうまい人
- 鋭い視点と切り口をもつ人
- 皆の意見をまとめるのがうまい人
- 方向性を打ち出すのが得意な人
- やる気ない人
- 何言ってんのかわかんない人
- この場を仕切ることが俺のSEI☆GIみたいな人
こういった人たちと共に、その場で与えられた目的を最大限に果たしていく。とってもランダムで偶発的。その場でリソースが組まれる。だからこそ、GDは面白い。
そう、毎回違うからメソッドがないんです、でも経験で学べる。というか、予想できる。
「あなたの役回りってなんですか?」
こればっかりは、経験してみないと分かりませんわ。